2012年06月25日

伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。

皆さまのお宅にお雛様はありますか?
あるとしたら、親御さんやおじい様やおばあ様などが誕生を祝って買ってくださったものしょうか?それとも先祖代々のお品?
うちにあるガラスケース入りのお雛様は祖母から受け継いだ、今は亡き人間国宝の作品です(ちょっと自慢face02
女の子にとってお雛様が特別なのは、見た目の美しさもさることながら、親御さんや親戚、さらには御先祖様の温かい思いや古からの伝統をそこに感じるからですよね。

前置きが長くなりましたが、今回は、伊豆の稲取で主婦の方々がつるし飾りを手作りし、稲取伝統の心を今に伝える製作工房「雛のつるし飾り 絹の会」さんを訪問しました。
伊豆急伊豆稲取駅から徒歩10分。
伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。


店内に入ると、赤を基調とした色とりどりのつるし飾りが並べられ、目にも鮮やかな光景。
これ、全て商品です。
伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。 伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。 

よく見ると、大きさもそれぞれ、吊るさがっているぬいぐるみも、うさぎ、ねずみ、ハト、座布団、枕、お手玉と、本当にいろいろです。
伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。

代表の森幸枝さんにお話を伺うことができました。
伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。

森さんはなかなか文章では残っていない稲取のつるし飾りの由来などについて熱心に調べられ、内容をまとめられています。

稲取の雛のつるし飾りは、稲取温泉に江戸時代から伝わる風習で、桃の節句に、端布で作ったぬいぐるみを、竹ひごの輪から、5本の赤い糸で雛壇の両脇に吊るして、娘さんの無病息災、良縁を願うものです。雛壇の両脇に飾るので、2つで1対となります。

ぬいぐるみは、おめでたいもの、縁起物とし、種類はとてもたくさんあります。                     
一例をあげると、巾着(お金に困らない)、ほおずき(女性のお守りとされている)、ふくろう(呪力がある、福ろう、不苦労)、はまぐり(二枚貝は貞操の象徴)などなど。
ただ、原点は桃(邪鬼・悪霊を退治し、延命長寿をも意味する)、猿(厄がさる)、三角(香袋、お香)の3つでどこのおうちの飾りにも必ず付いているそうです。

庶民の女性がお子さん、お孫さん、または親戚の女の子を思い、こつこつと手縫いしたものですので、もとの形はシンプルだったそうです。
現在、つるし雛は脚光を浴び、各地で手芸としても楽しまれてもいますが、「絹の会」は原型をもとに、豪華になりすぎないようにしているそうです。
大事なのは技術ではなく、「子や孫を思う心」であるとの基本を忘れないようにしているそうです。

店内で商品として並ぶつるし飾りは、すべて「絹の会」のメンバーが、ひとつひとつ丁寧に手作りした作品です。
伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。

小さな飾りを縫っている手元を見ていたら、縫物が苦手な私は目がチカチカしてきました。

商品は大小さまざまで飾る場所や用途によって選ぶことができます。
お孫さんのためにおじい様、おばあ様が購入されることが多いようですが、お客さんの中には時間をかけて1本ずつ買い足していった若い方もいらしたそうです。
伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。

また、自分で作ることもできますよ。
伊豆の稲取の魅力ある個店に行ってきました。


先ほども書きましたが、もともとは一般家庭の女性が手作りしていたシンプルなものです。懇切丁寧に指導もしてくださるので、気軽に体験してみてください。飛び入りでも大丈夫だそうです。

飾りはすべて正絹でできているので何十年たっても色あせず、風合いを保っているそうです。
実際に、化繊で作った作品との違いも見せていただきました。
つるし飾りには着物の織りや染めの技術が活かされているからこそ、私たちの心を打つのではないでしょうか。

また、場所を取らず、収納も楽なつるし雛は、現在のライフスタイルにも合っているのではないかとも思いました。
伝統と現代、その両方をつなぐ「稲取の雛のつるし飾り」

私も親戚の赤ちゃんのために、小ぶりのものをいただきました。
が、とてもかわいいので、彼女の物心がつくまでは、自分の部屋に飾っておくつもりです。

最後に、突然の訪問にも関わらず、とても丁寧にやさしくご説明してくださった森代表、本当にありがとうございました。
昼食に教えてくださったお店もとてもおいしかったです!



Posted by 魅力ある個店 編集チーム at 12:51│Comments(0)
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